私のヨガの師匠、グルとの話のつづき。
グルは、ヨガクラスで、身体を動かす前に、必ず、哲学の話をする。
それは、ヨガを教えるということは、「人生においての、心のありかたを教えることだから」と、彼は言う。ヨガの先生が、心が落ちて、負のエネルギーで生徒に教えていたら、その生徒たちの、エネルギーはあがらないでしょ。と
私がグルに、出会ったのは、仕事も多忙で、人間関係にも疲れていた時だった。それまでの、私は、ヨガになんて全く興味がなかった。
ただ、弱い自分が嫌で、「心を鍛えたい」そんな想いで、参加した。
グルの話は、私にとって、始めは、すごく難しかったし、全く理解できなかった。
そもそも、私は、神とか信じてなかったし、「経験と目の前にある事実しか信じない」そんなタイプだった。だけど、何度も、何度も、話を聞いて、自分の意識もあがっていくうちに、段々理解ができるようになった。
先日、クラスの始めに、愛とリスペクトの話に加えて、グルがこんな話もしていた。
月は、太陽の光があたって光る。だから、月は、自分だけで光ることができない。
太陽の光があたっていない時は、新月。「真っ暗」です。
太陽の光が最大にあたる時が、満月。明るく満たされています。
ずーっと、真っ暗は絶対にないです。
ずーっと、明るいも絶対にないです。
この繰り返しが、人生です。
このバランスが、人生です。
人生とは、ライフとは、そういうものだから。
「わたしだけ」じゃない、みんな、この繰り返しで生きています。
地球と太陽もそうでしょ?
太陽の光の関係で、朝昼夜が繰り返されて・・・・。
ずっと朝だったら、静寂や清々しさを感じないでしょ?
ずっと夜だったら、居酒屋に行って、「かんぱ~い!」することにワクワクしないでしょ?
明るく満たされている時は、理解しやすいです。わかりやすいです。
真っ暗なときは、理解することが難しいです。でも、そんな時にこそ、理解できたら、それが本物の幸せです。
その真っ暗な時を、理解するために、ヨガの練習をしましょう。
その話を聞いて、こんな風に思った。
私たちは、何か悪いことがあったとき、最悪な状況に陥ったとき、過去の様々な自分自身の選択で、その状況になっている。
もしかして、最悪な状況だと思ってしまっているのも、自分なだけかもしれない。
結局、いいことも悪いことも、つくっているのは自分自身。
でも、今いる所が「真っ暗」だとしても、また自分の選択肢で未来はいくらでも変えられるし、明るく満たすことができる。
そんな、自分の状態に気づくことができるのが、ヨガの良さだと思う。
私と、ヨガの師匠グルの話でした。