瞑想は「心を無」にするためのもの、というけど、なんで?と思う人は多いと思う。
辛いとき、苦しいとき、悲しいとき、その感情がなくなり、「無」になれればいいのにと思うことがあるよね。最近では、マインドフルネスという言葉も良く使われるから、馴染みのある人も多いかな。
カウンセリングの考えとヨガの哲学は、根源は同じかなと思うくらい、すごく似ている。
日本ではヨガは、柔軟性のあるポーズをとって、体型をモデルみたいに綺麗にする、みたいなイメージがあるかもしれないけど、本来のヨガのポーズは、瞑想を深めるためのもの。そして、瞑想は、心を無にして、神とつながるためのもの。
こんなこと書くと、えっ?何?変な宗教?と思われるかもしれないけど、宗教ではありませんので、ご安心を!笑 神に関しては、またどこかで、説明したいと思う。
解剖学的なアプローチで、人間の構造を考えると、人間は、
カラダ→ココロ→魂(本来の自分)
の順番で微細なものに近づいていく。(すでに怪しい!?笑)
「カラダが硬い、腰が痛い、首が痛い」とか、カラダが万全じゃないと、「瞑想したい!」と思ってもカラダが気になり、長い時間座っていられない。だから、まずヨガで外側のカラダを整える。瞑想に入ると、心を整える。そして、心が整うと、本来の自分(魂)になれる。
前置きが長くなったけど、いよいよここから、瞑想の準備に入ります★
ステップ1:楽な姿勢で座ったら、ゆっくりと目を閉じて、眉間に意識を向ける。
なぜ、眉間に意識を向けるのか? これも、解剖学的に大事な意味がある。
眉間の奥には、下垂体(かすいたい)という脳の大事な細胞の1つがある。この細胞は、カラダ全体のホルモンバランスを整える大切な役割を担う。人間は、すごいヒーリング効果を持っているので、そこに意識を向けるだけで、カラダ全体のホルモンバランスが整うようになる。
ステップ2:次は呼吸に意識を向けてみる
呼吸がコントロールできると、自分の感情も自分でコントロールできるようになる。
これはなぜか・・?
人間は本当にすごいから、そんなスーパーサイア人みたいなこともできるんです!
例えば、「コラーー」って怒ったら呼吸があらくなったり、緊張したらドキドキして、呼吸が浅くなったり、呼吸と感情は結びついている。だから、自分の呼吸が観察できるようになると、自分の感情の乱れにも気づき、コントロールできるようになのです。
これができるようになると、
「私は悲しい」(私=感情)
悲しいという感情に自分が支配されるのではなく、
「私は悲しいと感じている」。
I am sadじゃなくて、I feel sad と感じられるようになる。「悲しいのは私 じゃなくて、 私の感情がただ、悲しいと感じているだけ」
そうやって、自分の感情を客観的に、俯瞰してみれるようになる。
そうすると、自分と感情が切り離せるので、心も少し楽になるし、自分の感情に気づき、心や考え方の癖を見つけて、手放すこともできる。自分で自分の感情をコントロールできるようになる。
ステップ3:呼吸が背骨を通るのを感じてみる。お尻の尾骨から、眉間まで、1本の背骨を意識して、呼吸をしてみる
背骨には、人間の心のバランスを保つのに大切な自律神経といわれる神経が通っている。右には交感神経、左には副交感神経。この右と左の神経のバランスが崩れると、メンタル的にも病気になりやすい。人間は、自分でヒーリングする力を持っているから、ここに意識をむけるだけで、バランスが整いやすくなる。
ステップ4:考えが浮かんできても、その考えはそれ以上考えないで、追わずに、「そっとそこに置いておく」
これは「今に集中する」練習。
心理学でもヨガでも、人間のストレスや不安の原因は、
「過ぎ去った過去を後悔し、執着すること」や、
「まだこない未来への不安を勝手に想像する」ことで、
引き起こされると言われている。
だから、考えは追わないで、「今、瞑想している、この瞬間の、呼吸と自分に集中する」
そして、瞑想を通して、「ただ、ありのままを受け入れる」ことも学んでいる。
瞑想していると、「腰が痛い」と自分の意識が体に向いたり、「悩み事」が浮かんできたり、そうやって、何か浮かんできたら、それを「ありのまま」受け止める。
「私のカラダは、腰が痛いと感じているな」「私のココロは悲しんでいるな」
(ここまでくると、「私が痛い」「私が悲しい」じゃなくて、「私のカラダが痛い」「私のココロが悲しい」と自分の所有物として、捉えられるようになっているから、感情に振り回されなくなっている)
それが、良いとか、悪いとかじゃなくて、「ただ、ありのまま」受け止めること。
そうすると、いつか、「良い」「悪い」は自分が勝手に判断し、その判断に自分が執着していることに気づくことが、できるようになる。
瞑想を通して、人間は「感情をコントロールする力」「今に集中する力」「良い悪いを判断せずに、ありのままを受けとめる力」を養うことができると思う。
文字で書くと、難しく感じるけど、まずは毎日1分でもいいので、座って自分の静かな時間を作ってみてください!
私も、そうやって、練習しています。